この記事の結論
- 革選びは、なめし方法・お手入れ・購入先・はぎれ活用など考えることが多く、種類×厚み×用途の対応表に整理すると全体像をつかみやすい
- 作品ごとに向いている革の厚みの目安が分かれば、材料選びで迷う時間を減らせる
- 迷ったら1.5mm前後のヌメ革を基準にすると、幅広い作品に応用しやすい
レザークラフトの革選びでは、なめし方法・厚み・お手入れ・購入先・はぎれの活用など、考えることが多岐にわたります。
この記事では、それらを一度に見渡せるよう、種類・厚み・用途の対応表と、作品別のおすすめの革早見表として整理しました。
革の種類×厚み×用途 対応表
| 厚み | 特徴 | 向いている用途 |
|---|---|---|
| 0.8〜1.0mm | 薄く柔らかい、内側の裏地向き | 財布の内ポケット、パスケースの内側 |
| 1.2〜1.5mm | 扱いやすく汎用性が高い | キーホルダー、カードケース |
| 1.6〜2.0mm | しっかりした強度、コバ処理も映える | 財布の本体、ベルト、しおり、コインケース、コースター |
| 2.5mm以上 | 厚みがあり自立しやすい | 底面パーツなど |
この表は目安であり、同じ作品でもデザインによって適した厚みは変わります。
ただ、「薄いほど柔らかく扱いやすいが強度は下がる」「厚いほど丈夫だが縫うのに力がいる」という傾向を知っておくと、材料選びの基準がぶれにくくなります。
作品別おすすめの革早見表

| 作品 | おすすめの厚み | おすすめのなめし方法 |
|---|---|---|
| しおり・コースター | 2.0mm前後 | タンニンなめし(ヌメ革) |
| キーホルダー | 1.2〜1.5mm | タンニンなめし(ヌメ革) |
| パスケース・カードケース | 1.0〜1.5mm | タンニンなめし、またはクロムなめし |
| ミニ財布・コインケース | 本体1.5〜2.0mm/内側1.0mm前後 | タンニンなめし(ヌメ革) |
迷ったときの基準として覚えておきたいのが、1.5mm前後のヌメ革です。
キーホルダーからカードケース、コインケースの本体まで、幅広い作品に応用できる厚みなので、最初の1枚として選んでおくと使い回しがききます。
水濡れの心配が少ない実用アイテムを作りたい場合は、部分的にクロムなめしの革を選ぶのも一つの手です。
コバの磨き上げやすさを取るか、実用性を取るかで、作品ごとに使い分けてみてください。
材料選びに迷ったら
厚みやなめし方法の目安が分かっても、実際に選ぶ段階で迷うことはよくあります。
そんなときは、まずはぎれサイズで試してみて扱いやすさを確認してから、本番用の大判を購入する順番がおすすめです。
購入先や費用感については、材料の購入先を扱った記事、初期費用を扱った記事もあわせて参考にしてください。
作品別、購入先の選び方
厚みとなめし方法が決まったら、次に迷うのが「どこで買うか」です。
作品ごとに必要なサイズの正確さを踏まえると、購入先の向き不向きも見えてきます。
| 作品 | 必要なサイズの正確さ | おすすめの購入先 |
|---|---|---|
| しおり・コースター・キーホルダー | ゆるやか(はぎれで十分) | 通販のはぎれ詰め合わせ、または実店舗の端材コーナー |
| パスケース・カードケース | やや正確さが必要 | 通販の大判、または専門店の切り売り |
| ミニ財布・コインケース | 正確さが必要(複数パーツを組み合わせるため) | 専門店で厚みを確認しながらの切り売りが安心 |
はぎれで足りる作品は通販の詰め合わせで気軽に試し、複数パーツを組み合わせる立体作品ほど、実店舗で厚みを確認してから選ぶと失敗が少なくなります。
購入先ごとのメリット・デメリットは、レザークラフトの材料はどこで買う?通販・専門店の選び方でさらに詳しく紹介しています。
厚みの感覚がまだ掴めないときの確認方法

「1.5mmと言われてもピンとこない」という場合は、身近なものと比べてみると感覚をつかみやすくなります。
目安として、10円硬貨の厚みがおよそ1.5mm、100円硬貨がおよそ1.7mmです。
革を選ぶときに手元に硬貨を1枚持っておき、重ねて比べてみるだけでも、厚みの見当がつけやすくなります。
ノギス(厚み測定用の器具)を持っていない場合の簡易的な確認方法として、覚えておくと役立ちます。
1枚の革で複数パーツを取るときの考え方

A4サイズ相当の革を1枚買うと、キーホルダー1個分だけでは余りが大きく出てしまいます。
型紙を並べるときは、直線のパーツ同士を隙間なく並べる「共通辺どり」を意識すると、1枚の革から取れるパーツ数を増やせます。
たとえば、キーホルダー(4cm×8cm)を並べる場合、A4サイズ(21cm×29.7cm)の革からは、横に5個・縦に3個の最大15個が理論値ですが、裁断ロスを見込むと12〜14個程度が現実的な目安です。
裁断前に紙で型紙の配置をシミュレーションしておくと、革を無駄なく使い切れます。
まとめ
革選びは、厚みとなめし方法の2つの軸で考えると、作品に合った材料を選びやすくなります。
迷ったら1.5mm前後のヌメ革を基準にして、作品ごとに少しずつ調整していく進め方が、無理なく続けられるコツです。


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